子育て

“元教員”の私の子育て

前回は、「元養護教諭の私の子育て」をお話をしました。

本日は、“元教員”の私の子育てを話したいと思います。前回と、何が違うのか?それは、

“教員”という職務の特質から生じた私の固定概念による子育てについて,

今日は話をしていきたいと思います。

🌱完璧じゃなくてはいけない🌱

みなさん、職員室で過ごしている時、担任の先生などが

また○○さんのところ、提出物遅いなー。

とか、

○○さん、昨日夜ねたの11:00だって!早く寝かせてほしいな。

とか

○○さん、いつもゲームを5時間しているらしいよ。家庭でルールきめていないのかなあ。

とか話していることを耳に挟んだりしたことはありませんでしたか?

私が在籍していた学校は、結構こういう話題が多かったように思います。

それを独身の頃から耳にしていた私。いつしか、自分も

「そうだよな!!!」

「家庭での生活は基礎となる部分だから完璧じゃないといけないよな!!!!」

と思うようになっていました。

🌸いざ、自分が出産してみると🌸

「子育て」に関する本を読み、新生児の頃からの子育てについての知識だけは豊富にありました。

 あかちゃんの成長には母乳がいいとインターネットサイトに書いてあったので、とにかく母乳のみで育てる決意をする。(実際には、母乳の出が悪く、結局ずーーーーっと混合でした。次女は完全ミルクでした。)

 

添加物が子どもの体によくないとインターネットサイトに書いてあったので、長女の時の離乳食はほぼ手作り。(実際には、長男や次女の時はレトルト様に大変助けてもらいました。)

 

TVやYoutubeなどのメディアが子どもの脳によくないとインターネットサイトに書いてあったので、長女の時は「おかあさんといっしょ」のみしか見せない。(実際には、長男や次女は物心ついた時からTVみています。)

とにかく、ネットに書いていることを鵜呑みにして、子供によくないと書いてあったらそれを遠ざける子育てをしていました。

とにかくよくない(と聞いたもの)ものを取り入れない子育て。

「完璧にしたいお母さん」爆誕です。

しかし、“とにかく完璧に”という状態が崩壊する時を迎えます。

🌸娘が2歳3ヶ月の時に私の育児休業が終わる🌸

娘が2歳3ヶ月の時に育児休業が終わりました。

娘は保育園へ行くようになり、私は仕事へ行くようになります。

今までのように、少し時間に余裕がある生活はできなくなりました。

すると、

・ご飯はお惣菜を買ってくる。

・家に帰ってきて、お惣菜の他に一品メニューを作っている間にTVを見て待っててもらう。

・TVを見ていると、娘はお腹が空いたというのでお惣菜を先に食べてもらう。

・お惣菜でお腹いっぱいになってしまって、手作りした料理をあまり口にしない。

・必然的に寝る時間が遅くなる。(保育園で昼寝してくるためそもそもそんなに眠くない)

・朝はなかなか起きない。

というようなルーティンに嫌でもなってしまっていました。(朝に夜の下ごしらえもしておく人とか、作り置きとかして夜ご飯にさっと出す人、本当すごいと思う。)

また、保育園に忘れ物をしないように準備などをはしていましたが、毎日何か先生に「この服は暑いかもしれないです」「このスプーンだと使いにくいかもしれないです」など、毎日何かしらベテラン保育士さんから言われていました。

次第に、

「生活リズムは完璧に!」

「TVよりもふれあいを!」

「保育園の準備も完璧!」

なんてことは無理!!と諦めました。

🌸完璧を目指さない🌸

完璧を目指そうとするからイライラしてしまうので、「ほどほど」を目指すようにしました。

世の中のお母さんも、そこを通ってきたお母さんが多いのではないかと思います。

独身の頃、「家庭でもっと子どものことをしっかりみててくれたら」なんて思っていた自分に喝を入れたいです!!

 

🌱人の目を気にしすぎる🌱

教員の子どもということで「ちゃんとしつけられていないよね」と思われないように、長女の時は結構厳しくしつけをしてしまっていました。

🌸支援センターへ行った時🌸

支援センターなどでおもちゃを人に譲れなかった時。家に帰ってから「何であの時おもちゃ譲ってあげなかったの!?」と叱ったこともありました。

そんなの子どもだっておもちゃ貸したくない時ありますよね。「カーシーテー」と言われたら、絶対「イーイーヨー」って言わなくてもいいですよね。

と今になって思うのですが、当時の自分は、自分がちゃんと育てないと、「教員のくせに自分の子どものしつけができないなんて」と、どこかで誰かに言われるような気がしてしまっていました。

🌸飲食店へ行った時🌸

飲食店へ行ったときも、娘の機嫌次第では泣いたり大きい声を出したりすることもあります。

しかし、当時の私は、“そこまで大きい声を出していなくても”「静かに!」と言ったりしてしまっていました。

これは、私が

飲食店では静かにしていないといけない。

という考えが強かったからです。

静かにしていなくてはいけない場所で少しでもうるさくなりそうになったらすぐに注意してしまっていたか。。。

それを掘り下げて考えて言ったら、

全校集会などで先生が話している時、静かにしていなくてはいけない環境の中、おしゃべりをしている子どもがたら注意をしなくてはいけないと思っていたから。

だと思ったんです。

「静かにしていない環境で声を出す人」

に過剰に反応してしまっているんだなと思いました。

もちろん、公共の場では静かにすることも必要です。ただ、そのことに気づいてからは、以前ほど厳しく言わないようにしました。

🌸人の目を気にしすぎないように🌸

子どもにそこまで厳しくしなくてもいい場面で厳しくしすぎてしまっていました。

その結果

・親の目を見て行動している。

・何をするにも親に確認する。

という姿に娘がなっていることに気づきました。

もちろんみんながそうなるわけではありません。私の娘が生まれ持った性格的にそうなっているということに気づきました。

人の目を気にしすぎて子どもに必要以上にしつけをするということが1番子どもにとってよくないことだと思いました。それからは、「厳しく叱る」ということをなるべく控えるようにしました。

🌱教員は評価する🌱

養護教諭にはないのですが、教員ってそもそも「評価する」仕事があります。

それって、実は

「人のいいところだけではなく、伸ばしてほしいところにも目を向ける」

ということなんですよね。

それが、日常的にも伸ばしてほしいところに目が向くような思考回路になってしまい、言い方が悪くなりますが「欠点探し」をしているような状況になってしまうような気がしています。

だって、通知表でも、「ここがよかったね。」だけでは終わらず、「次からは、ここを意識するともっとよくなります。2学期から頑張ろう!」みたいなテンプレじゃないですか?

🌸人への矢印は、自分への矢印となる🌸

脳って、「人へ言っていること」って「自分へ言っている」というふうに錯覚してしまうそうなんです。

なので、教員が人を評価すれば評価するほど。。。自分を戒める言葉のようになってしまっているのではないかと思います。

だって、保健だよりで「生活習慣に気をつけましょう!」と記載したら、「夏休みだけど生活習慣を守らず朝までゲームしている自分にちょっと罪悪感」を感じるようになると思いませんか?

🌸評価をしない!比べない!🌸

職業的に評価をするということは職務の一つなので避けられません。(養護教諭はあまりしませんが。今、評価しない学校もあるとか。)

「人を評価しているつもりが、無意識のうちに自分を評価してしまっているかも知れない」という状況が頭にあるだけで、少し過ごしやすくなるのではないかと思います。

 

💎でも、頭はわかっているけど親だって人間💎

おそらく、自分たちは無意識のうちに色々な

「こうしなくてはいけない」

「ああしなくてはいけない」

というものに縛られていると思います。

また、教員は真面目なタイプの方が多いのでそれを忠実に実行しようとして、結果的に自分を苦しめていることが多いと思います。

そのような「べき」が本当に自分たちの子育てに必要なのか取捨選択をすると、子育てが楽になるのかなと思います。

以上、気をつけていることを書きましたが、毎日実践しながら過ごせているわけではないです。毎日必死に子育てをしている最中です。一緒に頑張りましょう💪

ご覧いただきありがとうございました✨

木のおままごと ウッディプッディ
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